ずいぶんと長くブログの更新をお休みしてましたが、ひさびさの投稿です。
最近、通っている現代アートのキュレーションなどのスクールの課題の準備に追われていて、行くべきところ、会うべきひとが多く、バタバタしてました。目の前の状況に追われ、完全に呑み込まれていた。素敵な人、話の通じる方にお会いすることは多い反面、その一つ一つの縁を大切にできているかというと微妙なところ。
課題の発表は明日(12/20)。自分が企画したアート関係の展覧会の内容をプレス発表会の形式でプレゼンするというもの。わたしは合計6ームが発表する内のひとつのグループのチームリーダーをさせてもらっています。
ゲストに本物のプレス(マスコミ関係者)が来るとのことでわりと、というか結構緊張しています。合計3人来るそうで、下記のような人々だそうです。
・アート関係の特集をすることも多い女性誌の編集者
・現代アート関連の有名な冊子の記者
・アメリカの某有名大学の元シニアフェロー
・・・・うーん、意識高い、どうしよう。あせあせ。焦ってもしょうがないのですが。今の自分のできる最良のものをぶつけるしかない。でも評価されるのはやはり緊張します。
★
ところで、私の企画に賛同してメンバーになってくれていた人々はそれぞれ不思議な縁でつながっています。
○メンバーその1
わたしが現在お世話になっている会社とその前の会社が一緒(!)。これまで全く面識がなかったのが不思議なくらいの女性。
○メンバーその2
彼がこういうサービスをしたい!と発表した内容が、わたしの昔の会社の同僚が運営している日本発信の世界的に人気らしいWEBサービス。彼はてっきりその会社のメンバーなのかと思いきや、違うと。昔の同僚が活躍していることと、そんな風に憧れを持つ人が仲間になってくれたことがうれしかったです。
○メンバーその3
今通っているスクール(AIT)を知るきっかけになったギャラリー兼カフェに勤めている女性。
なぜこんなにもメンバーになってくれた人々が何かしらの縁でつながっているのか、本当に不思議。今年は割とこういったハッとするような人との出会いが多いです。あまりスピリチュアルな方向で物事を考えるのは避けようと普段考えているのですが、それでも、今年は人との出会いには神というか、何かが存在すると思わざるを得ない状況です。
まあ、とにかく、明日は自分ができるベストを尽くし、がんばるぞ!
Earth, Wind & Fire - Fantasy
http://www.youtube.com/watch?v=L0CVoFsUhC4
2013年12月20日金曜日
2013年11月2日土曜日
2013年10月31日木曜日
Walk on the Wild Side
NYのウォーホルくらいの時代のアンダーグラウンドのレジェンド、Lou Reedが亡くなった。
今日は駅からの帰り道、iphone appsのオーディオメディアUmanoでLou Reedの記事を聞きながら家路についた。
彼の撮るNYの写真が結構好きでした。
ミュージシャンとしてのLou Reedは"Walk on the Wild Side"が好き。というかわたしのテーマソングのひとつです。職業としてのprostituteではなくて、スタンスとしてのwalk on the wild sideですからね、ちなみにw
R.I.P.
今日は駅からの帰り道、iphone appsのオーディオメディアUmanoでLou Reedの記事を聞きながら家路についた。
彼の撮るNYの写真が結構好きでした。
ミュージシャンとしてのLou Reedは"Walk on the Wild Side"が好き。というかわたしのテーマソングのひとつです。職業としてのprostituteではなくて、スタンスとしてのwalk on the wild sideですからね、ちなみにw
R.I.P.
2013年10月22日火曜日
今日(正確には昨日)のミーハー話
Facebookが不具合でTLに書き込みできないので、FBに投稿しようとしていたくだらない話をアレンジしてこちらにアップします。
昨日、会社帰りに本屋さんに立ち寄ってなんとなく棚をながめていたら、なんと目の前にモデルの○○がいました!わたし、彼女の大ファンなんです。その時、彼女と私の距離約1メートル。
尊敬する編集者のひとり、小崎哲哉さんがたしか2005年頃彼の運営するサイトREALTOKYOで「僕の活動に共感してくれたらイベントなどで積極的に声をかけてほしい」というようなことを言っていて。その言葉を糧に(?)、マイヒーローたちにはなるべく声をかけるようにしてまして、今回も勇気を出して一声かけてみましたー!
○○とわたしの距離が50センチに近づいたところで、彼女が顔を上げて目があう。「○○さんですよね?大ファンです、いつも応援してます」と声をかけてみたですよ。○○、すっごく嬉しそうな笑顔をこちらに向けてくれましたー、うれしい、よかった。
彼女がファッションページに出ると、エディトリアルの質が上がると思うのです。最近は大人向けのラグジュアリーよりの雑誌にメインのモデルとして出てます。
TEDxSapporoにもなんと登壇しています。
これは以前Twitterでシェアしたことがあるので、フォロワーさんは見てくれた人もいるかも。
http://tedxsapporo.com/speakers/angelareynolds/
・・・ということで彼女に声をかけて、なんとなく恥ずかしくなって、本屋の奥にぴゅーっと逃げたら、奥の平台で光嶋裕介さんの『建築武者修行 放課後のベルリン』を見つけ、すかさずゲット。前々から読もう読もうと思っていた本で、彼女が光嶋さんの本に出会わせてくれたなーと。
すてきな出会いが2つあってウキウキした帰り道でした。
昨日、会社帰りに本屋さんに立ち寄ってなんとなく棚をながめていたら、なんと目の前にモデルの○○がいました!わたし、彼女の大ファンなんです。その時、彼女と私の距離約1メートル。
尊敬する編集者のひとり、小崎哲哉さんがたしか2005年頃彼の運営するサイトREALTOKYOで「僕の活動に共感してくれたらイベントなどで積極的に声をかけてほしい」というようなことを言っていて。その言葉を糧に(?)、マイヒーローたちにはなるべく声をかけるようにしてまして、今回も勇気を出して一声かけてみましたー!
○○とわたしの距離が50センチに近づいたところで、彼女が顔を上げて目があう。「○○さんですよね?大ファンです、いつも応援してます」と声をかけてみたですよ。○○、すっごく嬉しそうな笑顔をこちらに向けてくれましたー、うれしい、よかった。
彼女がファッションページに出ると、エディトリアルの質が上がると思うのです。最近は大人向けのラグジュアリーよりの雑誌にメインのモデルとして出てます。
TEDxSapporoにもなんと登壇しています。
これは以前Twitterでシェアしたことがあるので、フォロワーさんは見てくれた人もいるかも。
http://tedxsapporo.com/speakers/angelareynolds/
・・・ということで彼女に声をかけて、なんとなく恥ずかしくなって、本屋の奥にぴゅーっと逃げたら、奥の平台で光嶋裕介さんの『建築武者修行 放課後のベルリン』を見つけ、すかさずゲット。前々から読もう読もうと思っていた本で、彼女が光嶋さんの本に出会わせてくれたなーと。
すてきな出会いが2つあってウキウキした帰り道でした。
2013年10月13日日曜日
2013年10月9日水曜日
映画『ワンダ』をGUCCI銀座で観てきました
どの映画作品を鑑賞するか選ぶとき、TwitterアカウントWanda(@Patrick_Orouetさん)のツイートをいつも参考にしています。
そんなWandaさんがアカウント名を映画『ワンダ』にちなんでつけたと呟いているのを見て、そこまでの映画ならぜひ観てみたい!と思い、GUCCI銀座店で行われている上映会に行ってきました。
この映画はフェミニズム運動が起こる以前、1970年に主演女優のバーバラ・ローデンが初監督作品として世に送り出したもの。インディペンデント映画として重要な作品だそう。
あるシーン。男2人が手前で話し合うその奥で、うずくまったまま動かないワンダ。正確に時間を測ったわけではないのですが、そのカットが少なくとも8秒以上続く。
情報を握り、意思決定する存在としての男と、物として存在する女の対比を象徴するシーンだと感じさせます。
俳優たちの衣装の着こなしがスタイリッシュなのも、この映画の魅力。
GUCCIはブランドとして、映画監督のマーティン・スコセッシが運営するフィルムの修復、保存をする団体、The Film Foundationの支援をしているとのことで、映画『ワンダ』も修復されたプログラムのひとつとのこと。
それらの作品を上映する施設としてGUCCI銀座店にはシネマルームというのがあり、映画を無料で鑑賞できます。誰でも見ることができ、オンラインで予約可能です。
http://gucci-cinemaroom.com/
『ワンダ』以外にはルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫』、フェデリコ・フェリーニ監督『甘い生活』、ジョン・カサヴェテス監督『こわれゆく女』をはじめとした重要な映画作品がすでに上映されているようです。
・・・とここまで書いてきて、フト。以前、タイアップ広告(一見、記事に見える広告)を進行管理する仕事をしていたので、タイアップ風の文体になってしまったけれど(笑)、これは広告ではありませんので・・。
2013年10月8日火曜日
G/P gallery 赤石隆明×ホンマタカシ トークショーおよび杉本博司の小ネタ
先週末、G/Pギャラリーで行われた後藤繁雄さん司会による、写真家 赤石隆明さん×ホンマタカシさんのトークに行ってきました。
赤石さんの作品は、友人の作品を撮影し、それをさらにミクストメディア風に加工したり(もの派っぽい印象を受けました。)、写真を転写プリントしていびつな三角形のクッションにしたりといった作品。
ホンマさんによると佐内正史ぽさを随所に感じると。実際、佐内さん選出で写真新世紀のコンテストで受賞した経験があるとか。
まだ20代前半で、ハードカバーの写真集を出版したばかり。ホンマさんによるとこの若さでハードカバーの写真集を出すのはかなり異例とのこと。
写真集の中に封入されていた自分の作品の年表のチャートが、他のアーティスト系の写真家にない、彼独自のものだそう。
額装も自分で作っているとのことで、かなり良い味を出してました。
・・・でここでのホンマさんの発言。小ネタ。
・篠山紀信がヴォルフガング・ティルマンスの作品について「あんなの写真じゃない」と。
→うん、キシンさんがそう言うのは分かる。
・杉本博司がアンドレアス・グルスキー作品について「あんなの写真じゃない」と発言してたとか(!)
→「その言葉、そのまま返すよ(笑)」とホンマさん。ブーメランwww
ちなみに、現在世界的な写真の潮流はストレートな写真ではなく、こういったヒネリを加えた作品とのことで、「これが写真なのかそうでないのか、という話題になる日本ってガラパゴスなんだよね」と後藤さん、ホンマさんともにおっしゃってました。
2013年9月26日木曜日
めんこいめんこい
united bamboo(NYが拠点の日本人含むデザインユニットによるファッションブランド)の2011年のカレンダーが可愛すぎて、今でも飾ってます。
united bambooの洋服を猫の体型に合うように作成して着せています。
フォトグラファーはNoah Sheldon。
2013年9月25日水曜日
ネイル
ええと、すいません。今日はめずらしく女子ネタで。
→30過ぎたら女子って使うなっていうツッコミはなしでお願いします。
→30過ぎたら女子って使うなっていうツッコミはなしでお願いします。
最近のお気に入りのネイル
下から時計回りに
LE WATOSA、uslu airlines、Dior、O・P・I、ADDICTION
会社員歴がそこそこあるので、どうしてもオフィス対応できるネイルを選んでしまう・・・
あと、(自分自身は)あまり爪が主張するのが好きではないんですよね・・・
なので、ネイルサロンも1度しか行ったことがないという女子力の低さ!
だって、高いんだもの・・・
あとこうして見ると、メイクアップアーティストのブランド2つにプロ仕様1つ含まれてる。
うーん、そんなに化粧品好きだったっけ、わたし・・・?
よかったよかった
長年の友人が無事、女の子を出産をしたと聞いてほっとしている。
彼女は軸がブレることなく、自分の道を歩み続けてきたほんとうに尊敬できる存在。
物事に対する姿勢やアートへの興味、自分で手配して海外に行くことなどなど、彼女から受けた影響ははかり知れない。
昨日うまれた子も、きっと賢いお子さんに育つだろうと思う。
本当におめでとう。
彼女は軸がブレることなく、自分の道を歩み続けてきたほんとうに尊敬できる存在。
物事に対する姿勢やアートへの興味、自分で手配して海外に行くことなどなど、彼女から受けた影響ははかり知れない。
昨日うまれた子も、きっと賢いお子さんに育つだろうと思う。
本当におめでとう。
2013年9月20日金曜日
やっぱりファッションが好き
アートと同じくらいファッションがすきなのですが、最近ファッション関連のよい本に出会うことが多くハッピーです。
Numero編集長の田中杏子さんの本AKO'S FASHION BOOKやシトウレイさんの日々是東京百景などなど。
これらの本を手にして改めて、ファッションが大好きだ!という気分が盛り上がってます。
テレ東のパリコレ等をレポートする番組「ファッション通信」や雑誌オリーブなどからファッションに興味を持った世代です。
今年の3月に急逝されたファッション通信のプロデューサーの故 山室一幸さんを以前、至近距離でお見かけした時は心の中でひとり小躍りしました。スーツのインナーに胸元を大きく開けたノータイのシャツにクロムハーツ的なシルバーのネックレスをされてたような記憶があります。あれは確か、雑誌「流行通信」の創刊500号記念のレセプションだったと思います。
生前本人が愛したという白バラで飾られた告別式@青山葬儀所の様子がドラマチックです。
Numero編集長の田中杏子さんの本AKO'S FASHION BOOKやシトウレイさんの日々是東京百景などなど。
これらの本を手にして改めて、ファッションが大好きだ!という気分が盛り上がってます。
テレ東のパリコレ等をレポートする番組「ファッション通信」や雑誌オリーブなどからファッションに興味を持った世代です。
今年の3月に急逝されたファッション通信のプロデューサーの故 山室一幸さんを以前、至近距離でお見かけした時は心の中でひとり小躍りしました。スーツのインナーに胸元を大きく開けたノータイのシャツにクロムハーツ的なシルバーのネックレスをされてたような記憶があります。あれは確か、雑誌「流行通信」の創刊500号記念のレセプションだったと思います。
生前本人が愛したという白バラで飾られた告別式@青山葬儀所の様子がドラマチックです。
2013年9月18日水曜日
ギャラリー小柳のこと
ギャラリー小柳について
http://www.gallerykoyanagi.com/
現代アートに興味をもったのは、高校のころ購読していたファッション誌がきっかけでした。「今月の注目イベント」のようなコーナーで、素敵だな、気になるな、と思う情報を見かけると、高い確率でギャラリー小柳のクレジットが入っていた。
2002年の11月に佐賀町食糧ビルディングの取り壊しに伴うクロージングイベント、Emotional Site展のお手伝いをしたのがきっかけで、新川という隅田川沿いにある新しいギャラリーコンプレックスの、週末だけ開くギャラリー小柳のビューイングルームに立たせてもらえるようになり。同じ建物には小山登美夫、タカイシイ、Shugoartsの各ギャラリーが入ってました。
ギャラリーに立つといっても、本を読んだり勉強したり自由に過ごしていいよ、と言ってくださっていて、他のギャラリーでオープニングがある日はパーティにまで参加していた気がする...
建物の2階奥にあったビューイングルームは杉本博司さんの設計の空間で、縦型の引き出す形式の作品の収納システムも彼本人の設計。大型作品が中心に保管されており、そこまで来客数も多くなかった。静かな空間でひとり佇んでいると、まるで自分だけのコレクションに囲まれているようで、それはそれは贅沢な時間だった。
杉本作品以外だと、下記のようなアーティストの作品が保管されていました。
マルレーネ・デュマス、ルイザ・ランブリ、中村哲也、須田悦弘、堂本右美、野口里佳、ヘレン・ファン・ミーネ、レイチェル・ホワイトリード(順不同、敬称略)
もちろんギャラリーなので、作品を購入することも出来ました。お客様に価格を聞かれたら、銀座のギャラリー小柳の本部(という言い方はおかしいけれど)に電話をして値段を聞いて、お客様にお伝えする、という形をとっていた。詳しい価格は控えますが、1,000万円以下で割と高額なものもあり、現代アートってこんなにも高いのね!とびっくりした記憶が。
これを約1年間くらい、不定期でつづけた。
その後、NYと東京に編集部があり、ハイアートとストリートアートの両方を扱う雑誌でインターンを1年以上することになるのですが、ややあって、なぜかインターネット広告まわりのカタギな仕事につくことになり(笑)、アート業界そのものとは、しばらく距離がありました。引き続き小柳以外で様々なイベントのお手伝いはたまにしてましたが、本業があまりに大変なことが多く、あんまり展覧会にも行けてなかったかな。
それが何故か、昨年から徐々に、ふたたび現代アートの催しに多く参加するようになり。今年の5月にアートバーゼル香港という展示会を見に行き、勇気を出してあこがれの小柳敦子さんにお声を掛けてみたのですが、あれは緊張した~。
以前、何かの記事で読んだのですが、ギャラリー小柳では小柳敦子さん自身が本当に欲しいと思う作品、というのがセレクトの基準と書いてあったように思います。たとえば私自身は白金台の松岡美術館の松岡コレクションなどを見ても思うのですが、蒐集した人の熱意というか、一貫した姿勢が見えるコレクション/セレクトには心を動かされる。
アートを鑑賞する体験というのは、コンセプトの理解といったような左脳的なものも当然あるとは思うのですが、とくに投機的な目的以外でコレクションするとなると、いかにその作品に心を掴まれたか、というのが重要になってくると思います。つまりそれは、個人的な感覚を大切にする必要があるということ。その感覚というのは茂木健一郎さんがだいぶ前に提唱されていた、クオリアという言葉がそれに当たると思うのですが。
私自身はとくにアートの専門教育も受けていないですし、やりたい!とおもったからやろうとしているだけ、という単純な人間ですが、今後セレクトしていく作品は微細な感覚を大切にして、やっていくしかないな、と思ってます。
先日、オークション関連のお仕事をされている女性にお話しを伺った際に、なかなかギャラリー1本でやっていくのは難しいよ、ということをお聞きして。香港に好きなギャラリーがあるのですが、そこなんかもワインのインポーターなんかもしていたりする。私の場合、ファッションやインターネット関連の何かしらの仕事を2本立てでやっていくことになると思います。
余談ですが、先日小柳に伺ったら、たまたまかもしれませんが、プライスリストが日本円ではなくUSドル表記で、最初はすこし驚いたのですが、その後やっぱりなー、と思いました。高額な作品を多く扱うギャラリーでは国外の顧客が多いようなので。あとは為替の影響を考えると日本人の顧客でも、USドルで買いたいという人がいるのかしら...あくまで想像だけど。
http://www.gallerykoyanagi.com/
現代アートに興味をもったのは、高校のころ購読していたファッション誌がきっかけでした。「今月の注目イベント」のようなコーナーで、素敵だな、気になるな、と思う情報を見かけると、高い確率でギャラリー小柳のクレジットが入っていた。
2002年の11月に佐賀町食糧ビルディングの取り壊しに伴うクロージングイベント、Emotional Site展のお手伝いをしたのがきっかけで、新川という隅田川沿いにある新しいギャラリーコンプレックスの、週末だけ開くギャラリー小柳のビューイングルームに立たせてもらえるようになり。同じ建物には小山登美夫、タカイシイ、Shugoartsの各ギャラリーが入ってました。
ギャラリーに立つといっても、本を読んだり勉強したり自由に過ごしていいよ、と言ってくださっていて、他のギャラリーでオープニングがある日はパーティにまで参加していた気がする...
建物の2階奥にあったビューイングルームは杉本博司さんの設計の空間で、縦型の引き出す形式の作品の収納システムも彼本人の設計。大型作品が中心に保管されており、そこまで来客数も多くなかった。静かな空間でひとり佇んでいると、まるで自分だけのコレクションに囲まれているようで、それはそれは贅沢な時間だった。
杉本作品以外だと、下記のようなアーティストの作品が保管されていました。
マルレーネ・デュマス、ルイザ・ランブリ、中村哲也、須田悦弘、堂本右美、野口里佳、ヘレン・ファン・ミーネ、レイチェル・ホワイトリード(順不同、敬称略)
もちろんギャラリーなので、作品を購入することも出来ました。お客様に価格を聞かれたら、銀座のギャラリー小柳の本部(という言い方はおかしいけれど)に電話をして値段を聞いて、お客様にお伝えする、という形をとっていた。詳しい価格は控えますが、1,000万円以下で割と高額なものもあり、現代アートってこんなにも高いのね!とびっくりした記憶が。
これを約1年間くらい、不定期でつづけた。
その後、NYと東京に編集部があり、ハイアートとストリートアートの両方を扱う雑誌でインターンを1年以上することになるのですが、ややあって、なぜかインターネット広告まわりのカタギな仕事につくことになり(笑)、アート業界そのものとは、しばらく距離がありました。引き続き小柳以外で様々なイベントのお手伝いはたまにしてましたが、本業があまりに大変なことが多く、あんまり展覧会にも行けてなかったかな。
それが何故か、昨年から徐々に、ふたたび現代アートの催しに多く参加するようになり。今年の5月にアートバーゼル香港という展示会を見に行き、勇気を出してあこがれの小柳敦子さんにお声を掛けてみたのですが、あれは緊張した~。
以前、何かの記事で読んだのですが、ギャラリー小柳では小柳敦子さん自身が本当に欲しいと思う作品、というのがセレクトの基準と書いてあったように思います。たとえば私自身は白金台の松岡美術館の松岡コレクションなどを見ても思うのですが、蒐集した人の熱意というか、一貫した姿勢が見えるコレクション/セレクトには心を動かされる。
アートを鑑賞する体験というのは、コンセプトの理解といったような左脳的なものも当然あるとは思うのですが、とくに投機的な目的以外でコレクションするとなると、いかにその作品に心を掴まれたか、というのが重要になってくると思います。つまりそれは、個人的な感覚を大切にする必要があるということ。その感覚というのは茂木健一郎さんがだいぶ前に提唱されていた、クオリアという言葉がそれに当たると思うのですが。
私自身はとくにアートの専門教育も受けていないですし、やりたい!とおもったからやろうとしているだけ、という単純な人間ですが、今後セレクトしていく作品は微細な感覚を大切にして、やっていくしかないな、と思ってます。
先日、オークション関連のお仕事をされている女性にお話しを伺った際に、なかなかギャラリー1本でやっていくのは難しいよ、ということをお聞きして。香港に好きなギャラリーがあるのですが、そこなんかもワインのインポーターなんかもしていたりする。私の場合、ファッションやインターネット関連の何かしらの仕事を2本立てでやっていくことになると思います。
余談ですが、先日小柳に伺ったら、たまたまかもしれませんが、プライスリストが日本円ではなくUSドル表記で、最初はすこし驚いたのですが、その後やっぱりなー、と思いました。高額な作品を多く扱うギャラリーでは国外の顧客が多いようなので。あとは為替の影響を考えると日本人の顧客でも、USドルで買いたいという人がいるのかしら...あくまで想像だけど。
2013年9月9日月曜日
2013年9月8日日曜日
もしも宇川直宏さんが東京オリンピックの開会式・閉会式の総合演出になったら・・・
宇川直宏さん(@DOMMUNE)が「2020年の東京オリンピックの開会式、閉会式の演出、宇川さんしかいないでしょー!」とTwitter話しかけられていたので、もし宇川さんみたいなポップカルチャーに強い人が総合演出になった場合に出演してほしいアーティストを列挙してみます(妄想)。
オリンピックなんで、国外でも認知されている人しばり、かつポップカルチャーのフィールドの人を挙げてみます。あくまで2013年9月現在ならこの人たち、という設定です。知名度があってもとくに好みではない人は挙げてません。私の趣味全開なのでちゅうい!
以下、敬称略。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
●総合演出
宇川直宏
●司会
北野武
●音楽
Perfume、渋谷慶一郎、坂本龍一、藤原ヒロシ、屋敷豪太、DJ KENTARO、一柳慧、冨田勲、電気グルーヴ、山下達郎
●映像(あんまりよく知らない...)
チームラボ、ライゾマティクス
●アート
村上隆、草間彌生、オノ・ヨーコ、森万里子(のパフォーマンス)、杉本博司、山口晃
●ファッション(このカテゴリーのディレクターはSIMONE.Incのムラカミカイエさんで)
ヨージ、ギャルソン、イッセイ、ケンゾーと日本人デザイナーのパリコレ先駆者たちのアーカイヴのランウェイショー、UNDERCOVER、ANREALAGE、sacai、G.V.G.V.、SLY、snidel、シトウレイさんセレクトのスナップ常連者
→東京は世界を代表するファッションに強い都市なので当然、この項目はくるかなと。ハイブランド、東京ブランド、ギャル系、原宿スナップあたりか。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
うわー、こんなの実現したら、素敵すぎる....もう何のイベントなんだかサッパリわかんない.....でも同時代性、だいじ。だって1998年の長野の冬季オリンピック、司会に欽ちゃん、歌が杏里だったというし(絶句)。
前回のロンドンオリンピックの総合演出は映画『トレインスポッティング』監督のダニー・ボイルですよ!?イギリスは「クールジャパン」の発想元となった「クールブリタニア」を提唱した国。日本もいっちょこの辺で本気を出してほしいです。
せっかく「日本はこんなにカッコいいぜ!」「日本に来てね/投資してね」って世界中にアピールする機会なのだから。各国の観客が真に楽しめる、エンタテインメント性の高い演出にしてほしいです。それが真のクールジャパン。
東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会のみなさまよろしくお願いします。
※追記1
アートのカテゴリで、当初、奈良美智さんの名前を連ねていたのですが、削除しました。
日本を代表するアーティストのひとりですが、彼の作品は国威発揚、もしくはプロパガンダ的な巨大なスケールの場ではなく、個人的な関わり、近さがふさわしいと思うからです。
※追記2
坂本龍一氏と山口晃氏を追加しました。世界のサカモトを忘れていたなんて!
※追記3
アニメや漫画、アイドル文化は日本の特徴的なものですが、私自身あまり詳しくないので、カテゴリとして設定しませんでした。
2013年9月4日水曜日
Tokyo Art Beatモニター参加
都内の美術館やギャラリー情報のポータルサイト、Tokyo Art Beatの開発チームのオフィスにお邪魔してきました。
http://www.tokyoartbeat.com/
訪問目的はサイト/アプリのユーザビリティテストのモニター、つまりそのサイトやアプリを使ったときに「ここをこうした方がいいんじゃないかな?」とか、「ここが使いづらいな」っていう感想を実際にページを見ながらお伝えする、というお手伝いです。
もともとTokyo Art Beatのアプリ「ミューぽん」を紹介するページについて思うところが沢山ありw、生意気にもいろいろ提案して帰ってきました。楽しかった!
自分が実際に手を動かしてサイトの制作現場に携わるのは苦手なんだけど、サイトを使用したときの使用感やサイトの印象をこれはどーかな?と考えるのは大好き!いわゆるユーザーエクスペリエンスというやつ。
しかもそれが、普段使わせてもらっているサイトに関わることだったので、なおさら力がはいっちゃいました。
またお手伝いさせてくださいね!と言ってオフィスを後に。
帰りに西麻布の交差点から一歩入ったところにある「桃居」という作家物のうつわのお店と、高樹町の交差点付近の「The Tastemakers & Co」の2軒に寄りました。
どちらも南青山~西麻布付近にある店らしく、洗練された品揃え。
桃居
http://www.toukyo.com/
The Tastemakers & Co
http://thetastemakersandco.com/
とくに「The Tastemakers~」の看板商品のひとつ、PETERBORO社のハンドメイドのピクニック用のかごバッグが気に入りました。これでピクニックしたら絶対ステキ!敷物もギンガムチェックのコットンとかにして、ワインはビオで...と妄想が一気に広がります。
このかごバッグはホワイトアッシュという、スキー板や野球のバットに使われる木材を使用しているそう。これを1926年から作り続けているというというのだからすごい。
「The Tastemakers~」ではこのかごバッグにカスタムでハンドペインティングを施してくれるサービスも行っているそう。
http://thetastemakersandco.com/pg776.html
どちらのお店も中々アクセスしづらい場所にありますが、とてもおすすめ。お近くに行った際にはぜひ。
http://www.tokyoartbeat.com/
訪問目的はサイト/アプリのユーザビリティテストのモニター、つまりそのサイトやアプリを使ったときに「ここをこうした方がいいんじゃないかな?」とか、「ここが使いづらいな」っていう感想を実際にページを見ながらお伝えする、というお手伝いです。
もともとTokyo Art Beatのアプリ「ミューぽん」を紹介するページについて思うところが沢山ありw、生意気にもいろいろ提案して帰ってきました。楽しかった!
自分が実際に手を動かしてサイトの制作現場に携わるのは苦手なんだけど、サイトを使用したときの使用感やサイトの印象をこれはどーかな?と考えるのは大好き!いわゆるユーザーエクスペリエンスというやつ。
しかもそれが、普段使わせてもらっているサイトに関わることだったので、なおさら力がはいっちゃいました。
またお手伝いさせてくださいね!と言ってオフィスを後に。
帰りに西麻布の交差点から一歩入ったところにある「桃居」という作家物のうつわのお店と、高樹町の交差点付近の「The Tastemakers & Co」の2軒に寄りました。
どちらも南青山~西麻布付近にある店らしく、洗練された品揃え。
桃居
http://www.toukyo.com/
The Tastemakers & Co
http://thetastemakersandco.com/
とくに「The Tastemakers~」の看板商品のひとつ、PETERBORO社のハンドメイドのピクニック用のかごバッグが気に入りました。これでピクニックしたら絶対ステキ!敷物もギンガムチェックのコットンとかにして、ワインはビオで...と妄想が一気に広がります。
このかごバッグはホワイトアッシュという、スキー板や野球のバットに使われる木材を使用しているそう。これを1926年から作り続けているというというのだからすごい。
「The Tastemakers~」ではこのかごバッグにカスタムでハンドペインティングを施してくれるサービスも行っているそう。
http://thetastemakersandco.com/pg776.html
どちらのお店も中々アクセスしづらい場所にありますが、とてもおすすめ。お近くに行った際にはぜひ。
2013年8月26日月曜日
2013年8月10日土曜日
airbnb
前回の更新からちょっと時間が開いてしまいましたが、スイスでの滞在に使用したWEBサービスのことを紹介します。
6月にスイスのバーゼルで滞在した際にはFBのアカウントを利用したソーシャルな宿泊サービス、airbnbを利用しました。このサービスでは一般家庭に有償で宿泊することができるのです。
airbnb
https://www.airbnb.jp/
スイス、特にバーゼルはスイスの金融や製薬産業、アートなどの中心地で、とにかく物価が高いんです。特にART BASELをはじめとした世界的なコンベンションの時期はホテルの宿泊料金がうなぎのぼり。
ビジネスホテルレベルのホテルでも¥14,000/泊くらいから、普通のホテルだと¥20,000/泊くらいからといった感じです。長期間滞在するし、とてもとてもそんなに払えない、と思い、airbnbを利用するに至りました。
そしたら大正解。日本と違って、一般家庭といってもゴージャスなインテリアのお家があるのは知っていました。私の泊まらせていただいたお家はまるで雑誌ELLE DECOのページに掲載されているかのような、すばらしくモダンなインテリアでした。
わたしの宿泊していたフロアにはサウナまであり。使っていいよ、と言っていただいたのですが、使い方がわからず結局借りませんでした。
それから毎朝ホストファミリーが用意してくれる朝食がそれはそれは美味しくて。有機栽培やフェアトレードの食材をなるべく選ぶようにしてる、とホストマザーは言っていましたが、食のセンスが繊細で、滞在中はいつもおいしい朝食を届けてくれました。
あと、毎日巨大なコンベンションセンターに通うのは疲れるな、と思っていたころ、お母さんの自転車とヘルメット、グローブなどを借りて、自転車で20分くらいで到達する国境に向かい、一日だけフランス国内のアルザス地方をサイクリングしたりもしました。
滞在最終日の夜にはスコットランドに旅行に行ってしまったお父さん抜きで、ホストマザーとふたりで料理を作ってお別れ会をしました。ヨーロッパの人が食べやすそうなメニューで日本ならではのメニューということでチキン南蛮をメインディッシュに、あとはラタトゥイユとサバラン風のデザートを作りました。バルコニーでの忘れられない夕食になりました。また絶対来てね!と言われているので、来年以降も戻ってこれるといいな。
6月にスイスのバーゼルで滞在した際にはFBのアカウントを利用したソーシャルな宿泊サービス、airbnbを利用しました。このサービスでは一般家庭に有償で宿泊することができるのです。
airbnb
https://www.airbnb.jp/
スイス、特にバーゼルはスイスの金融や製薬産業、アートなどの中心地で、とにかく物価が高いんです。特にART BASELをはじめとした世界的なコンベンションの時期はホテルの宿泊料金がうなぎのぼり。
ビジネスホテルレベルのホテルでも¥14,000/泊くらいから、普通のホテルだと¥20,000/泊くらいからといった感じです。長期間滞在するし、とてもとてもそんなに払えない、と思い、airbnbを利用するに至りました。
そしたら大正解。日本と違って、一般家庭といってもゴージャスなインテリアのお家があるのは知っていました。私の泊まらせていただいたお家はまるで雑誌ELLE DECOのページに掲載されているかのような、すばらしくモダンなインテリアでした。
わたしの宿泊していたフロアにはサウナまであり。使っていいよ、と言っていただいたのですが、使い方がわからず結局借りませんでした。
それから毎朝ホストファミリーが用意してくれる朝食がそれはそれは美味しくて。有機栽培やフェアトレードの食材をなるべく選ぶようにしてる、とホストマザーは言っていましたが、食のセンスが繊細で、滞在中はいつもおいしい朝食を届けてくれました。
あと、毎日巨大なコンベンションセンターに通うのは疲れるな、と思っていたころ、お母さんの自転車とヘルメット、グローブなどを借りて、自転車で20分くらいで到達する国境に向かい、一日だけフランス国内のアルザス地方をサイクリングしたりもしました。
滞在最終日の夜にはスコットランドに旅行に行ってしまったお父さん抜きで、ホストマザーとふたりで料理を作ってお別れ会をしました。ヨーロッパの人が食べやすそうなメニューで日本ならではのメニューということでチキン南蛮をメインディッシュに、あとはラタトゥイユとサバラン風のデザートを作りました。バルコニーでの忘れられない夕食になりました。また絶対来てね!と言われているので、来年以降も戻ってこれるといいな。
2013年7月23日火曜日
ART BASEL
6月にスイスで行われたART BASELに行ってきました。もっと早く記事を書くべきだったけど、ブログそのものを立ち上げてなかったので、遅くなりましたがこのイベントについて書こうと思います。
ART BASELは世界最大級のコレクターとギャラリーのマッチングの場です。300以上の有力な現代アートのギャラリーが世界中から参加しています。このイベントはチケットを購入して参加することもできるのですが、私は現代アートコレクターの知人よりパスを譲っていただいて、参加してきました(本当に、本当にありがとうございます、感謝いたしております)。
ART BASEL HONG KONGという香港での行われたART BASELのアジア圏におけるイベントにも5月に実は見学してきまして。香港では合計3人の知人と時々一緒に行動していたのですが、バーゼルでは完全に一人で動きました。バーゼルには合計9日間(正味7日間)も滞在しました。滞在方法なども追って記事にする予定でいます。
会場はメッセというそのまんまの名前の会場およびトラムの駅名でして。こんなところです。この会場はバーゼルにゆかりのある建築家、Herzog & de Meuron(ヘルツォーク アンド ド・ムーロン)が最近リニューアルを手掛けたことでも話題になったようです。(日本だと彼らの手掛けた建築では青山のプラダブティックが有名です)
会場があまりに広く、最初どこから攻めるべきか良くわからなかったのですが、初日は会場入ってすぐに東京のギャラリー、Gallery Side2が目立つところで出展していたので、アーティストのPeter Mcdonaldさんとちょっとお話ししました。わたしがひとりだったので「どうやって(スイスに)来たの?」「エミレーツ航空でドバイ乗継だよー。ドバイでちょっと観光してきた」「ドバイどうだった?」とか、ロンドンのサーペンタインギャラリーで現在行われている藤本壮介さんの展示についてなどなど。彼の作品について聞くのは、忘れてました(!)。ごめんよ、ピーター。でも、彼の作品、好みです。
Peter Mcdonald
http://www.katemacgarry.com/artists/peter-mcdonald
初日はHall1を中心に周っていたのですが、どうやらメイン会場はHall2だった模様(!)。うっかりしていました。Hall2には世界各国から有力なギャラリーが集結していて、それはそれは華やかで。ギャラリストたちも素敵なんですよね。有名なギャラリーなので名前だけは知っていましたが、ニューヨークが拠点の303 Galleryというギャラリーの展示内容や女性のスタッフたちの(お高いw)感じなど特に好みでした。
303 Gallery
http://www.303gallery.com/
ART BASELは本家バーゼルのほかに香港と11月にマイアミでも開催されます。各地の時間をあらわした時計。
会場外はカフェになっていて、都内でいうと新丸ビルの外のSTAND Tをもっとカジュアルにした感じでした。下記の写真のような感じで来場者、出展者問わずのんびりビールを飲んでいるひとが多かったです。ええ、基本的にセレブな雰囲気です。
ART BASELは世界最大級のコレクターとギャラリーのマッチングの場です。300以上の有力な現代アートのギャラリーが世界中から参加しています。このイベントはチケットを購入して参加することもできるのですが、私は現代アートコレクターの知人よりパスを譲っていただいて、参加してきました(本当に、本当にありがとうございます、感謝いたしております)。
ART BASEL HONG KONGという香港での行われたART BASELのアジア圏におけるイベントにも5月に実は見学してきまして。香港では合計3人の知人と時々一緒に行動していたのですが、バーゼルでは完全に一人で動きました。バーゼルには合計9日間(正味7日間)も滞在しました。滞在方法なども追って記事にする予定でいます。
会場はメッセというそのまんまの名前の会場およびトラムの駅名でして。こんなところです。この会場はバーゼルにゆかりのある建築家、Herzog & de Meuron(ヘルツォーク アンド ド・ムーロン)が最近リニューアルを手掛けたことでも話題になったようです。(日本だと彼らの手掛けた建築では青山のプラダブティックが有名です)
会場があまりに広く、最初どこから攻めるべきか良くわからなかったのですが、初日は会場入ってすぐに東京のギャラリー、Gallery Side2が目立つところで出展していたので、アーティストのPeter Mcdonaldさんとちょっとお話ししました。わたしがひとりだったので「どうやって(スイスに)来たの?」「エミレーツ航空でドバイ乗継だよー。ドバイでちょっと観光してきた」「ドバイどうだった?」とか、ロンドンのサーペンタインギャラリーで現在行われている藤本壮介さんの展示についてなどなど。彼の作品について聞くのは、忘れてました(!)。ごめんよ、ピーター。でも、彼の作品、好みです。
Peter Mcdonald
http://www.katemacgarry.com/artists/peter-mcdonald
初日はHall1を中心に周っていたのですが、どうやらメイン会場はHall2だった模様(!)。うっかりしていました。Hall2には世界各国から有力なギャラリーが集結していて、それはそれは華やかで。ギャラリストたちも素敵なんですよね。有名なギャラリーなので名前だけは知っていましたが、ニューヨークが拠点の303 Galleryというギャラリーの展示内容や女性のスタッフたちの(お高いw)感じなど特に好みでした。
303 Gallery
http://www.303gallery.com/
ART BASELは本家バーゼルのほかに香港と11月にマイアミでも開催されます。各地の時間をあらわした時計。
会場外はカフェになっていて、都内でいうと新丸ビルの外のSTAND Tをもっとカジュアルにした感じでした。下記の写真のような感じで来場者、出展者問わずのんびりビールを飲んでいるひとが多かったです。ええ、基本的にセレブな雰囲気です。
2013年7月22日月曜日
Viviane Sassen
Carvenの2013冬のキャンペーンアドが現在、大注目のフォトグラファー、Viviane Sassenにより手がけられています。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.476496069104340.1073741835.223788927708390&type=1
ファッションブランドの広告写真なのに、カメラの焦点が洋服ではなく背景にフォーカスされていて、洋服そのものはぼやけてます。驚き!しかも、モデルの目がコワイ(笑)。
Viviane Sassen
http://www.vivianesassen.com/
上記のURLのサイトのトップページで横にスクロールしている写真は現在、ベネチアビエンナーレで展示されてます。
実は先月、ベネチアで観てきました。サッセンっていう名前は聞いたことはあったのですが、現地で作品を見たら、写真の持つ迫力に完全に圧倒されました。モデルは全員黒人、それもかなり深い色の黒い肌の持ち主ばかりを採用しています。写真そのものに、グラフィカルというかトライバルな格好よさがあるんですよね。
同じ展示室には大竹伸朗さんの展示もありました。ベネチアビエンナーレは今年の11月23日まで行われています。8月からは建築展もスタートするようで、今年のディレクターは建築系の人にとっての必読書「錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)」でも有名な、建築家のレム・コールハースです。
その他、ベネチアの有名な観光地、サンマルコ広場のすぐ近くに、Punta della Doganaという本当に素晴らしい美術館があります。
Punta della Dogana
http://www.palazzograssi.it/en/museum/punta-della-dogana
こちらはオークション会社Christie'sのオーナーでGUCCIやSAINT LAURENT、PUMAなどを傘下に持つKERING社の創業者フランソワ・ピノー氏(※)の私設コレクションを展示している場です。17世紀の建物を建築家の安藤忠雄氏の手によりリノベーションした施設。
現在は日本の戦後美術「もの派」やアルテポーヴェラといわれるタイプの作品群の企画展が行われています。わたしはMarlene Dumasというアーティストが好きなのですが、彼女の作品ばかりを並べた部屋もありました。
考えてみたら、サッセンもデュマスもアムステルダムと南アのケープタウンに縁のあるアーティストでした。う~ん、何だろうこの偶然は。アムステルダムには行ったことがあるけど、ケープタウンにもいつか行ってみたいなと思ってます。
※備考
当初ピノー氏の会社を誤ってLVMHと表記していたので訂正しました。LVMH会長はベルナール・アルノー氏でした。
ところで、このabout KERINGっていう会社紹介のページが面白い。企業のミッションや売上高を文章で表現しています。開示されているほかの情報も面白い。
http://www.kering.com/en/group/about-kering
はじめまして
今日からブログ、はじめます。
近々ベトナムのホーチミンに渡航して、現代アートを中心としたギャラリーを立ち上げようと思ってます。
中心とした、と書いたのは、いろいろやりたいことがありまして。最初はごりっとプライマリーの現代アートギャラリーというより、オルタナティブスペース的な、企画ごとに展示内容がアート以外のものも展開したいなと。
イメージしてるのは、かつて恵比寿にあったPoetry of Sexというスペースや、現在進行形で恵比寿にある、京太郎さんというアーティストのスペース「ダイトカイ」や、同じく恵比寿でグレンっていう人がやってる、「Hashibami」というスペースあたりの雰囲気が出せたらって思います。
その準備の記録と、参加したイベントや行ったギャラリーや美術館の話なんかを書いていく予定です。
近々ベトナムのホーチミンに渡航して、現代アートを中心としたギャラリーを立ち上げようと思ってます。
中心とした、と書いたのは、いろいろやりたいことがありまして。最初はごりっとプライマリーの現代アートギャラリーというより、オルタナティブスペース的な、企画ごとに展示内容がアート以外のものも展開したいなと。
イメージしてるのは、かつて恵比寿にあったPoetry of Sexというスペースや、現在進行形で恵比寿にある、京太郎さんというアーティストのスペース「ダイトカイ」や、同じく恵比寿でグレンっていう人がやってる、「Hashibami」というスペースあたりの雰囲気が出せたらって思います。
その準備の記録と、参加したイベントや行ったギャラリーや美術館の話なんかを書いていく予定です。
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