2013年7月23日火曜日

ART BASEL

6月にスイスで行われたART BASELに行ってきました。もっと早く記事を書くべきだったけど、ブログそのものを立ち上げてなかったので、遅くなりましたがこのイベントについて書こうと思います。

ART BASELは世界最大級のコレクターとギャラリーのマッチングの場です。300以上の有力な現代アートのギャラリーが世界中から参加しています。このイベントはチケットを購入して参加することもできるのですが、私は現代アートコレクターの知人よりパスを譲っていただいて、参加してきました(本当に、本当にありがとうございます、感謝いたしております)。

ART BASEL HONG KONGという香港での行われたART BASELのアジア圏におけるイベントにも5月に実は見学してきまして。香港では合計3人の知人と時々一緒に行動していたのですが、バーゼルでは完全に一人で動きました。バーゼルには合計9日間(正味7日間)も滞在しました。滞在方法なども追って記事にする予定でいます。

会場はメッセというそのまんまの名前の会場およびトラムの駅名でして。こんなところです。この会場はバーゼルにゆかりのある建築家、Herzog & de Meuron(ヘルツォーク アンド ド・ムーロン)が最近リニューアルを手掛けたことでも話題になったようです。(日本だと彼らの手掛けた建築では青山のプラダブティックが有名です)






会場があまりに広く、最初どこから攻めるべきか良くわからなかったのですが、初日は会場入ってすぐに東京のギャラリー、Gallery Side2が目立つところで出展していたので、アーティストのPeter Mcdonaldさんとちょっとお話ししました。わたしがひとりだったので「どうやって(スイスに)来たの?」「エミレーツ航空でドバイ乗継だよー。ドバイでちょっと観光してきた」「ドバイどうだった?」とか、ロンドンのサーペンタインギャラリーで現在行われている藤本壮介さんの展示についてなどなど。彼の作品について聞くのは、忘れてました(!)。ごめんよ、ピーター。でも、彼の作品、好みです。

Peter Mcdonald
http://www.katemacgarry.com/artists/peter-mcdonald

初日はHall1を中心に周っていたのですが、どうやらメイン会場はHall2だった模様(!)。うっかりしていました。Hall2には世界各国から有力なギャラリーが集結していて、それはそれは華やかで。ギャラリストたちも素敵なんですよね。有名なギャラリーなので名前だけは知っていましたが、ニューヨークが拠点の303 Galleryというギャラリーの展示内容や女性のスタッフたちの(お高いw)感じなど特に好みでした。

303 Gallery
http://www.303gallery.com/

ART BASELは本家バーゼルのほかに香港と11月にマイアミでも開催されます。各地の時間をあらわした時計。




会場外はカフェになっていて、都内でいうと新丸ビルの外のSTAND Tをもっとカジュアルにした感じでした。下記の写真のような感じで来場者、出展者問わずのんびりビールを飲んでいるひとが多かったです。ええ、基本的にセレブな雰囲気です。



2013年7月22日月曜日

Viviane Sassen

Carvenの2013冬のキャンペーンアドが現在、大注目のフォトグラファー、Viviane Sassenにより手がけられています。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.476496069104340.1073741835.223788927708390&type=1

ファッションブランドの広告写真なのに、カメラの焦点が洋服ではなく背景にフォーカスされていて、洋服そのものはぼやけてます。驚き!しかも、モデルの目がコワイ(笑)。

Viviane Sassen
http://www.vivianesassen.com/

上記のURLのサイトのトップページで横にスクロールしている写真は現在、ベネチアビエンナーレで展示されてます。

実は先月、ベネチアで観てきました。サッセンっていう名前は聞いたことはあったのですが、現地で作品を見たら、写真の持つ迫力に完全に圧倒されました。モデルは全員黒人、それもかなり深い色の黒い肌の持ち主ばかりを採用しています。写真そのものに、グラフィカルというかトライバルな格好よさがあるんですよね。

同じ展示室には大竹伸朗さんの展示もありました。ベネチアビエンナーレは今年の11月23日まで行われています。8月からは建築展もスタートするようで、今年のディレクターは建築系の人にとっての必読書「錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)」でも有名な、建築家のレム・コールハースです。

その他、ベネチアの有名な観光地、サンマルコ広場のすぐ近くに、Punta della Doganaという本当に素晴らしい美術館があります。
Punta della Dogana
http://www.palazzograssi.it/en/museum/punta-della-dogana

こちらはオークション会社Christie'sのオーナーでGUCCIやSAINT LAURENT、PUMAなどを傘下に持つKERING社の創業者フランソワ・ピノー氏(※)の私設コレクションを展示している場です。17世紀の建物を建築家の安藤忠雄氏の手によりリノベーションした施設。

現在は日本の戦後美術「もの派」やアルテポーヴェラといわれるタイプの作品群の企画展が行われています。わたしはMarlene Dumasというアーティストが好きなのですが、彼女の作品ばかりを並べた部屋もありました。

考えてみたら、サッセンもデュマスもアムステルダムと南アのケープタウンに縁のあるアーティストでした。う~ん、何だろうこの偶然は。アムステルダムには行ったことがあるけど、ケープタウンにもいつか行ってみたいなと思ってます。

※備考
当初ピノー氏の会社を誤ってLVMHと表記していたので訂正しました。LVMH会長はベルナール・アルノー氏でした。

ところで、このabout KERINGっていう会社紹介のページが面白い。企業のミッションや売上高を文章で表現しています。開示されているほかの情報も面白い。
http://www.kering.com/en/group/about-kering

はじめまして

今日からブログ、はじめます。
近々ベトナムのホーチミンに渡航して、現代アートを中心としたギャラリーを立ち上げようと思ってます。

中心とした、と書いたのは、いろいろやりたいことがありまして。最初はごりっとプライマリーの現代アートギャラリーというより、オルタナティブスペース的な、企画ごとに展示内容がアート以外のものも展開したいなと。

イメージしてるのは、かつて恵比寿にあったPoetry of Sexというスペースや、現在進行形で恵比寿にある、京太郎さんというアーティストのスペース「ダイトカイ」や、同じく恵比寿でグレンっていう人がやってる、「Hashibami」というスペースあたりの雰囲気が出せたらって思います。

その準備の記録と、参加したイベントや行ったギャラリーや美術館の話なんかを書いていく予定です。